重要課題(マテリアリティ)
当社は、持続的な企業価値向上に向けて重要課題(マテリアリティ)を定めています。マテリアリティへの取り組みに注力することで、さらなる成長を目指します。
持続的成長を実現するために
当社は、価値のある商品・サービスの提供やステークホルダーからの期待に応える活動を行うことで、その対価として収益や信頼を獲得しています。そして、獲得した資本によりさらなる成長を実現する取り組みを行っています。このようなループを繰り返すことが持続的成長に繋がると考えています。
また、真の企業価値とは、業績などの経済的価値とESGなど社会的価値の両輪から成ると捉えており、バランスがよい向上に努めています。
これらの考えを基に、今後も企業として価値を生み出していくための事業成長課題と、社会の一員として解決に貢献する社会課題という2つの視点からマテリアリティを特定しました。
マテリアリティ
種類 | マテリアリティ | 主なテーマ | 主な取り組み |
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事業成長課題 | 安全で高品質な商品・サービスを持続的に提供できる体制 | 陳腐化・多様化するニーズに対応する技術、製品、サービスの開発と提供 | ・ エリア戦略の推進による既存事業の拡大 ・コア技術やノウハウを活かした新市場の開発 ・モータースポーツをプラットフォームとする新規事業開拓の推進 ・成長に寄与するM&Aの推進 ・経営資源としての知的財産の創出・管理と活用 |
商品の品質保証と安定供給 | ・ 定期的な内部品質監査及び第三者機関による品質保証体制の見直し ・ サプライチェーンマネジメントの強化 ・ グローバル最適生産体制の検討 |
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多様な人材が活躍できる組織 | 多様な人材の活躍推進 | ・ 従業員の属性に捉われない働きやすさや働きがいの追及を目指した施策の実施 ・ 人材関連データの収集 ・管理体制の強化 ・ 生産工場におけるDX推進によるジェンダーフリーな職場づくり ・ 健康経営の推進 |
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価値創造にチャレンジする多様な人材の育成・確保 | ・ 幹部候補生向けをはじめとした研修プログラムの拡充 ・ グローバル視点での人事評価制度の検討 ・ ビジネスプロフェッショナル人材の採用及び活用 ・ 失敗を恐れず、果敢に挑戦する企業文化の醸成 |
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人権の尊重 | ・ アネスト岩田フィロソフィ研修の実施(新卒/キャリア入社社員向け) ・ 労働安全衛生活動の推進 |
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社会課題 | 環境に配慮した事業運営 | 環境課題解決への貢献 | 環境性能の高いオイルフリー圧縮機やVOC排出量を削減するコーティング技術の追求による環境配慮型製品の提供と普及 |
環境負荷低減社会への貢献 | ・ 中長期課題としての CO 2 排出量削減に関するプロジェクトの発足 ・ TCFD対応の推進 |
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コンプライアンスの遵守 | ・ 役員及び全従業員を対象とした定期的なコンプライアンス研修の実施 ・ 第三者が運営する内部通報窓口の設置 |
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世界の人々の健康と心の豊かさへの貢献 | 安心・安全な品質の実現 | ・ 世界水準の安全性を担保するための製品安全管理体制の構築 ・ お客様からの苦情や情報などのモニタリングとそれを基にした品質改善、問題の再発防止活動の実施 |
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多様化社会ニーズへの対応 | ・ デジタルで世界のお客様とつながる最適な関係性の構築及び強化 ・ ITツールの活用などによる顧客エンゲージメントの向上 |
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企業と社会の信頼関係構築 | ・ 地域との共存共栄を目指したイベントの開催 ・ 地元団体との協働 ・ 十分な情報発信と開示情報の充実 |
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企業理念を実践するガバナンス体制の整備 | ・ 取締役会の実効性向上に向けた施策の実施 ・ グループ会社管理の強化 ・ 知財・無形資産に関する投資・活用戦略の開示やガバナンスの構築 |
特定プロセス
STEP 1
当社の経営方針や期待される役割等を踏まえ、持続的成長性を実現するうえで重要となる課題を抽出しました。各部門長が主要メンバーを務めるサステナビリティ協議会からワーキングチームを発足し、対応しました。
STEP 2
抽出された課題に対して、執行役員、サステナビリティ・CSR委員会、取締役会がその妥当性を議論・検証しました。
STEP 3
アネスト岩田のマテリアリティとして特定しました。